地球温暖化防止は一企業の取り組みにとどまらない地球規模の喫緊の課題となっています。当社は、企業の社会的責任として、製造過程や物流過程においてGHG(温室効果ガス)の削減を目指す有効な手段が、二酸化炭素(CO2)の排出量の削減と考え、事業活動のあらゆる側面で様々な施策を実施するとともに、削減意識向上と省エネルギーに努めています。
省エネルギー推進のため各部署長で構成される「省エネルギー委員会」を年1回開催しています。各部署で設定した年間目標・スケジュールに対する取り組み進捗を確認し、報告書を作成するとともに、現場の意見の吸い上げや提言を通して、省エネ活動の活性化を図っています。
この活動を推進するために、代表取締役社長以下、エネルギー管理統括者などを設置し、推進体制を構築しています。
改正省エネルギー法に基づく特定荷主の指定を受け、物流部門全体でのCO2排出量削減に取り組んでいます。2017年度より、以下の取り組みを中心に物流を効率化させています。
生産現場では、省エネルギーが最も有効な手段と捉えて、製造機器類や照明器具の省エネ仕様の推進、資材や半製品の移動を含めた生産効率の向上や工場内の適切な空調管理を図り、事業活動で発生する環境負荷を低減しています。
電気使用状況をリアルにモニタリングすることで電気使用のムリ・ムダを発見でき、効率的な省エネを実現。
真空ポンプのエアー使用量に応じてポンプ回転数をインバーター制御することで電気使用量を約30%削減。
省エネ法に盛り込まれている「トップランナー方式」の高効率変圧器を導入。省エネ性能を大幅に向上。
無線照明制御システムを導入し、タブレットでエリアごとに照度を最適化することで、ムダな点灯を減らし消費電力を削減。
倉庫の屋根を断熱効果の高いインシュレーション工法(二重屋根)で施工、また、庫内照明のLED化と自動点灯で消費電力を削減。
消費電力の少ないLEDに取り替えるほか、トイレ、通路、階段などに人感センサーを導入。自動点灯制御により消費電力を削減。
エネルギー使用量は当社の発展に伴い年々増加していますが、生産活動の合理化・省エネ化の取り組みなどで、単位あたりのCO2排出量は減少傾向にあります。また、2019年よりさらに環境負荷の少ない電力を使用したことで、CO2排出の絶対量自体を減らしています。