地球温暖化防止は、一企業の取り組みにとどまらない地球規模の喫緊の課題となっています。当社は、企業の社会的責任として、製造過程や物流過程において温室効果ガスの削減を目指す有効な手段が、CO2の排出量の削減と考え、事業活動のあらゆる側面で様々な施策を実施するとともに、削減意識の向上と省エネルギーに努めています。
また、2023年4月に「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律」の施行に伴う太陽光発電設備の設置、CO2排出量削減に向けた実質再エネプランの導入を進めています。
「省エネルギー委員会」は、取締役および執行役員で構成される「環境統括委員会」の下部組織として、各事業所の部署長から選任された委員により毎年6月に開催され、グループ会社のシーピー関東も出席し、共同で取り組んでいます
委員会では、各部署で設定した省エネルギーに関する年間目標・スケジュールに対する結果が報告され、改善すべき点の有無、現場からの意見や提言について検討を行います。また、非化石エネルギーへの転換を推進するため、太陽光発電設備の設置やエネルギー消費効率が優れた設備の導入などの検討も行っています。委員会の決定事項は、環境統括委員会に上程されます。
改正省エネルギー法に基づく特定荷主の指定を受け、物流部門全体でのCO2排出量削減に取り組んでいます。2017年度より、以下の取り組みを中心に物流を効率化させています。
生産現場では、省エネルギーが最も有効な手段と捉えて、製造機器類や照明器具の省エネ仕様の推進、資材や半製品の移動を含めた生産効率の向上や工場内の適切な空調管理を図り、事業活動で発生する環境負荷を低減しています。
電気使用状況をリアルにモニタリングすることで電気使用のムリ・ムダを発見でき、効率的な省エネを実現。
真空ポンプのエアー使用量に応じてポンプ回転数をインバーター制御することで電気使用量を約30%削減。
省エネ法に盛り込まれている「トップランナー方式」の高効率変圧器を導入。省エネ性能を大幅に向上。
無線照明制御システムを導入し、タブレットでエリアごとに照度を最適化することで、ムダな点灯を減らし消費電力を削減。
倉庫の屋根を断熱効果の高いインシュレーション工法(二重屋根)で施工、また、庫内照明のLED化と自動点灯で消費電力を削減。
消費電力の少ないLEDに取り替えるほか、トイレ、通路、階段などに人感センサーを導入。自動点灯制御により消費電力を削減。
エネルギー使用量は年によって変動はありますが、生産活動の合理化・省エネ化の取り組みなどで、単位あたりのCO2排出量は減少傾向にあります。また、2019年よりさらに環境負荷の少ない電力を使用したことで、CO2排出の絶対量自体を減らしています。