当社は事業としてプラスチック原料となる原油や電力など多くの資源を使用することから、環境保全活動の中でも産業廃棄物の削減を重視しています。生産工程だけでなく、製品の開発、輸送も含め、廃棄物の削減に努め、環境負荷を最小化することを重点目標としています。
具体的には、
という考えのもと、省資源化やリサイクルの取り組みを推進しています。
食品容器としてリサイクルすることができないプラスチックを別用途の樹脂材料に利用することや、社内で使用する物品は別用途に利用・再利用できるものを優先するなどの活動を推進しています。
当社の環境活動、特に廃棄物抑制と資源の循環利用に関する取り組みは自治体からも評価され、ゼロエミッション事業所として2011年、岡山県より「岡山エコ事業所」に認定されました。この認定制度は、岡山の環境を次世代に手渡すという考えのもと、岡山県が「循環型社会形成推進条例」に基づいて進めるもので、循環型社会の推進を牽引する277事業所(2023年12月1日時点)が認定されています。
当社では、上記認定基準に適合する環境活動を、岡山県下だけでなく全事業拠点で展開しています。2011年の認定後も全事業拠点において継続して環境目標を達成しています。
フィルム印刷を行う門田工場では、生産工程で発生する揮発性有機化合物(排ガス)を無害化する「VOC※排ガス処理法」を導入しています。これによって有機溶剤を吸着、濃縮、燃焼分解することで、有害物質を環境水準の700ppmCを下回る500ppmCに抑えています。
※VOC:揮発性有機化合物。光化学スモッグを引き起こす原因物質の一つ
当社では、産業廃棄物の最終処分量の低減をすべく資源の有効活用を積極的に行っています。 プラスチック廃棄物をパレットに再利用、廃液をスラグ化し再資源化するなど、リサイクル率の向上を図っています。
2023年度までの目標として『産業廃棄物リサイクル率95%以上を
達成』を掲げておりました。総排出量は減少させてきたものの、実績
は92%となりました。目標の達成に至りませんでしたが、最終処分量
の中には、廃棄物の焼却によって得られる熱エネルギーとして回収で
きる「エネルギーリカバリー」も含まれており、従来のリサイクルでは
対応が難しい廃棄物にも新たな価値を見出しております。
引き続きリサイクル可能な廃棄物を洗い出し、廃棄物管理のプロセ
スを見直し、リサイクル率の向上を図ってまいります。
当社は、古紙100%の「SEW(SMART ECO WHITE)」段ボールを一部導入しています。
副資材においても、環境配慮型素材への変更などを行うことにより、副資材メーカーと共同で環境負荷の低減を図っています。